東京六十八景
P-S#424

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P-S#424 ― 連載第17回

P-S#424:Section1「オーケストラパート」イントロ続き

2016年10月9日 
PS424_13_1

 ADAPTIVERBの使い方の一つが解ってきた。イントロの音響をストリームでプロセッシングしつつ、これは!という綴れ織りのような色彩が聞こえた瞬間にFREEZEボタンを押す。そこで音響が永遠にキャプチャーされるので、すかさずそれを内部録音する。
 イントロ〜Section1にかけてミックスを続けていたけれど、またもう少しパートを拡張したくなってきた。新たに録音した「イントロ超高域」から印象的な部分をループして、さらに織り込んで行く。先日ADAPTIVERBの開発元Zynaptiqからの営業メールで、もうすぐCPU負荷を軽減したver1.1をリリースすると告知があったのだが、動作が軽くなったらもっと積極的に使ってみたい。今の1.01は本当に重い。

 この作品は幾つかのパートで構成しているが、今現在作業中のプロジェクトファイルをステムミックスと考えていたのに悪い癖というか、いつもの通りまたそこからエディットを始めてしまい、この調子だとさらにプロジェクト全体が複雑化しそうなので、ステム作成第2段階ということにする。まずはOverture(オーケストラパート)への流れを詰めて行く。〆切のない趣味の作業なので、脱線はむしろ大いに楽しんで行きたい。

 ところで、まだまだ先の工程になるけれども、bandcampでは1トラックをアップロードする際、容量の上限が決まっていて、

291MB max per track,lossless .wav, .aif or .flac

となっている。この容量に収まるよう、24bit 48KHz でファイルを作成すると、無圧縮で時間は35分19秒になる。前回までの構成でこの曲はだいたい35分だったから、今回の修正で序盤が若干延びるとすると、また全体的に各セクションを繋ぐタイミングや冗長な箇所を詰めたりする修正が出てくる。無理矢理カテゴライズするとドローンになるのだろうが、躍動感(?)のある構成にしたいので、35分というのは良い目安なのかも知れない。

 カネノナルキが大きくなって、そこから枝が折れたり、少し腐って来た箇所を切ったりして幾つかの子供達に分離したなかで、この一番貧弱そうなヤツの成長を追って行くことにした。こいつの成長と共に、音楽も育てて行きたい。一体どこまで気長なのか。